「イエスの生涯にも、成長や様々な変化、思い直して別の目標を立てるといったことがあったのではないか…」
今回の「岩島神父のキリスト教信仰入門講座」、その導入部分で岩島神父はそう話し始めます。
さらに中盤では「これは一体どういうことなのだろうか?と、イエスも父である神様がわからなくなったのではないか」とも。
え???まさか!!!と、ちょっとびっくりしてしまうような発言も飛び出す今回の放送。
聖書の記述に添って解き明かされるイエスの生涯を辿るなかで浮かび上がってくる「まことの人・イエス」。
そのイエスが言われた「わたしは道である」(ヨハネ14:6)、
そして十字架上で祈られた「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」(マタイ27:46)。
自分の手に負えない、答えのない、人の力を超える運命。
イエスも通られたその道で、イエスが身をもって示されたメッセージこそ、
今の私たちに本当に必要な、生きる意味を、
この現実の中でキリストを信じる意味を、
指し示しているのかもしれません。
岩島神父のキリスト教信仰入門講座
岩島忠彦(カトリック・イエズス会司祭、上智大学神学部名誉教授)
毎月第1金曜日更新
「キリスト教は生き方です。」
そう語るカトリック神学界第一人者の岩島忠彦神父が、麹町聖イグナチオ教会で長年続けていらっしゃる講座の録音を元に再構成した番組です。
第14回「イエスの生き方3―人の力を越える運命―」