先日、加藤常昭先生からFEBCのスタッフにお手紙が届きました。
この3月まで、先生のご著書『祈り』の朗読を放送させていただいた感謝に、スタッフで寄せ書きのカードをお送りしたのですが、ご丁寧にそのお返事をくださったのでした。
寄せ書きを本当に喜んでお読みくださったこと、そしてFEBCの働きが続けられていることの感謝とスタッフへの励ましが綴られていて、
御歳88歳の今も、伝道のため、後進指導のため、全国を飛び回るお忙しい先生のお心遣いに感激しました。
その加藤先生が30年前、2年間かけてお話しくださったのが、再放送中の「聖書をあなたに―ローマ人への手紙」。
今日はちょうど5章の中盤に差し掛かったところなのですが、ここはイエス・キリストとはどういうかたかを最もよく表している言葉なのだそうです。
先生がそうおっしゃるその箇所には、キリストは「不信心な者たちのために死んで下さった」(6節)と。
そうだ!イエス様は不信心な人たちのためにも死んで下さったんだ!と思う私に、ガツンとげんこつをくらわすような言葉が続きます。
「わたしたちのためにキリストが死んで下さった」(8節)
加藤先生はおっしゃいます。
「『不信心な者たち』というのは誰か他の人のことではなくて、『わたしたち』のことです。」
「我々は正しい人でも善人でもない、罪人でしかなかった、神様のためにちょっぴりでも良いことをしなかった、それどころか神様に敵対する存在であった時に、キリストが死んで下さった。」
誰か他の不信心な人の話じゃない、これは私のこと、この不信心な神の敵である私のためにキリストが死んで下さった。
これが、イエス・キリストとはどういうかたかを最もよく表している言葉!
先生の語られるとおり、何度も何度も読んで、その意味をひとつひとつ納得したい言葉です。
聖書をあなたに ローマ人への手紙(再)
加藤常昭(日本基督教団隠退教師、神学者)
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