素直さへの招き

「神様が今最善を成しておられるのだから、現状を何でも感謝しましょう。」
私はそういうフレーズを聴いた事があります。

神様は善き方ですから人には見えなくとも、必ず善きことをして下さっているからです、と。
その理屈自体は、とても正しいことであると思います。
でも、感謝出来ないものを感謝するって実際に出来る事なのでしょうか…?
個人的にちょっと疑問に思っていたところがあったんです。

「キリスト者が陥りやすいトリック」
『自分探しの旅』の今回のタイトルです。
悲しいことがあっても、それを悲しまないで一生懸命肯定的に受け取ろうとしてしまう。
そんなキリスト者たちへのメッセージでした。

確かに、「与えられたもの全てを何でも感謝できる人」というのは
とても敬虔な信仰者っぽいですし、カッコいい。
でも、神様のなさる事を知ったつもりになっている時って、
実は一番何も見えていなかったりするというか。
自分の経験上、そういう時は自分の心すら騙している事があるんですよね…。

番組冒頭に読まれたイエス様のみ言葉。
「悲しむ人々は、幸いである、その人たちは慰められる。」

これはまさしく、素直さを失ってしまった私たちへの
愛の招きだったんだなあ…と痛感しました。
私も弱い自分を隠さずに、主の前に悲しみを悲しみたい。
そう思わされています。


自分探しの旅
榎本栄次(日本基督教団隠退教師、元・敬和学園高等学校校長)
毎週月曜日更新

第19回「キリスト者が陥りやすいトリック」
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