「傾聴」

小池与之祐先生は「傾聴」のボランティアをなさっておられます。
とにかく相手のお話をよく聴き、そしてしっかり受け止めて
コミュニケーションをとる。そのような活動です。

さて、今回の先生のお話は、私にとってかなりショックでした。
地方の町や村のリアルはこうなっているんだという、生々しすぎるぐらいの声を聴いたというか…
もちろん、超高齢社会が到来し、様々な影響が出ているという事態は、
テレビや新聞などのニュースでよく見知っていることです。

それだけに、私は全く何も想像できていなかったのだな…と痛感したのですね。

かつては大家族が住んでいたであろう大きくて立派な家に、
歩くこともままならないお年寄りが一人で、ただ住んでいる。
普段は誰も話す相手がおらず、
たとえ話してもすぐに忘れてしまう。
それでも、ひたすらに寂しいという想いが残っている…

お話に出てこられた方の現状ですが、
何とも言えないことです。押しつぶされそうな思いになります。

ただお話を聴くだけのはずなのですが、
私なら傾聴の活動を始めたとしても、
すぐに耐えられなくなりそうだ、と感じてしまいました。

しかし、先生が番組の終わりに聖書を引用しておられました。
「悲しむ人は幸いである、その人たちは慰められる」と。
私はそのみことばを、自分の事としても、他人の事としても、
どれだけ受け止めているだろうかと思わされるのです。

相手の方のお話だけではなく、「この人は慰められねばならない」という主の語りかけを
きっとこのお働きの中で、小池先生は聴いておられるのだと思わされました。
人の諦め、嘆きを乗り越えて働くそのみ言葉に
まず、私もこころを傾けて聴きたいと願います。


御足の跡を
小池 与之祐 (日本基督教団 神の愛キリスト伝道所牧師)
毎週水曜日更新
「高齢者にとっての福音」

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