昔、クリスチャンでない友人から、「原罪」って何?と聞かれた事があります。
「うーん…人間がもともと持ってる罪のことかなあ…」
今思えば、何の答えにもなっていないですよね(笑)
でも、直球ながら、中々難しい問いであると思うんです。
やっぱり…感覚的にも受け入れがたいところがあるんですよね。
「産まれながらに罪深い」っていったい何だ?って。
番組にも出てきますけれども、
この無垢な赤ちゃんが、一体どうして罪人だろう、と。
何もしていないじゃないか!って。
当然誰でも思うことではないでしょうか。
でも今回、石居先生は、
「原罪というのは、私が今ここで悪いことをしているかどうか
ということを問うているのではないのです。」
とおっしゃっているのですよね。
それはつまり、「悪い事をした、しない」という、
今まで私たちが自分で把握していたものをこえて、もっと根深い問題が存在するということ…
この捉えがたい「原罪」の正体とは一体何なのか?
私たちはそれを知った上でどう生きてゆくべきなのか…。
先生のお話から聴き取っていきたいと思います。
神が問われる―私たちの対話的教義学講座
石居基夫(日本ルーテル神学校校長)
お相手:長倉崇宣
毎月第1金曜日更新
第5回「人間とは一体何者か―罪について」