演劇「薔薇の館」を観に行って来ました。

「ラジオドラマ・嵐の中の教会」の演出をされた
西田正さん主宰の劇団「キリスト伝道劇団新宿新生館」。
このたび創立45周年記念として『薔薇の館』を公演されることとなり、
そのお招きを受けましたので先日観劇に行ってまいりました。

この『薔薇の館』は遠藤周作の手による戯曲です。
名前だけからすると、なんだかエレガントで華やかさも感じる響きですよね。
でも、内容は同作者の『沈黙』に負けず劣らずの“ディープ”な内容で、
ある意味、そんな優美さとは対極に位置するかのような激しい劇でした。

当日公演がされた「新生館イプセンスタジオ」は
40〜50人ぐらいの客席が用意されている小劇場だったのですが、
本当に、目の前が舞台なのですね!
手を伸ばせば届くようなところで、役者さんが本気で声を張り、走り回って演じているこの感覚は、
映画やテレビドラマでは、絶対に味わえないものだなあと強烈に感じました。
全く迫力と緊張感が違いますよ。
そして、泣けましたね…

まだ『薔薇の館』を観たこと、読んだことの無い人が
いらっしゃると思いますので、あまりシナリオの内容は具体的には書けませんけれども、
そのラストまで真っ逆さまに落ちていくような展開の連続には
遠藤周作の信仰や社会に対する問い、そして、
イエス・キリストとは何者か?という視点が鋭く表れていました。
劇団の節目の時にこの『薔薇の館』は上演され続けていると
会場配布のパンフレットには掲載されていたのですが、
それは「自分たちは何によって立つのか?」
という問いかけを絶えず行う為であるのだと感じました。

『薔薇の館』の再演は、また次の節目の年になると思われますが、
ぜひ皆様にも、実際にその目で、耳で、こころで
このキリスト伝道劇団新宿新生館の劇を味わっていただきたい。
感動を共有したい。そのように深く思わされました。


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