個性はいらない?

昨年9月に特別番組でご出演頂きました、
日本正教会大阪ハリストス正教会管轄司祭の、ゲオルギイ松島雄一神父。
今回のコーヒーブレイク・インタビューは、
その奥様であられる、マリア松島純子さんにお話をお伺いしています。

正教会聖歌研究者である松島さん。
正教会聖歌の特徴についてお聞きしたインタビューの途中で、
とても印象的なことをお語りくださいました。

「教会の中での音楽というのは、主体が神様なんです。それを作った人ではないんですね。だから基本的には作品には無記名なんです。ルネサンス以降の音楽というものは、個人が表現するものになりますでしょう。正教会で言えば、『新しい個性』は必要無いんです。」

個性が大事だ!と声高に言われる世の中です。
いやー…びっくりしてしまったというか。
思わず、でも聖書にはこう書いてあったよなあ、と
私は詩編のこの箇所をつぶやきました。

「新しい歌を主に向かって歌え。全地よ、主に向かって歌え。」
正直、ちょっと受け入れられない所があったのです。

でも、確かに主体が神さまだとするならば、
讃美もきっと、私たちの手によるのではなくて、
神さまご自身が全く新しくしてくださるのですよね…
私たちが自力で新しく生まれる事なんて出来ず、
主の霊によってこそ、新しい存在としてつくり変えられる様に。

個性だ、個性だ!と自分で追い求めて得られるものなんて
実は、とてもわずかなものにしか過ぎないのかも…と思わされました。
そして、ともすればそんな私たちは見据えるべきものを
見失ってしまっているのではないだろうか、と。

正教会の奥深さの一端に触れるこの放送。
ぜひお聴き下さい。


コーヒーブレイク・インタビュー
マリア松島純子氏(大阪ハリストス正教会信徒・正教会聖歌研究者)
聞き手・長倉崇宣
5月19日(土)放送

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