今年の3月まで再放送をしていた村上伸先生の番組タイトル
「あなたはどう生きるか」。
この言葉が、今改めて、胸に迫ってきています。
ヒットラー暗殺計画に加担し、ナチスに捕らえられ処刑されたボンヘッファー。
ナチスの暴挙を止めるためとはいえ、暗殺はまぎれもない悪です。
しかし、何もせず沈黙していることもまた、悪ではないか…。
善か悪かの選択の問題ではなく、二つの悪のどちらかを選択せざるを得なかった時代。
ボンヘッファーの視線は十字架のキリストに集中していたと村上先生は語ります。
現代の日本では、究極の選択を迫られることはないかもしれませんが、
危機が迫っていることは確かでしょう。
その時、私はどうすべきなのか…?
決まりきった答えなど何もない。
カギはただ十字架のキリスト、このお方を見続けるしかないのですね。
そして、十字架の上から私に語りかける声が響きます。
「あなたはどう生きるか?」と。
FEBC特別番組「権力と信仰―ボンヘッファーの信仰に学ぶ」
(1989年に行われた公開講演会の再放送)
村上伸(日本基督教団元教師)
8月31日(金)放送