今週の「主に向かって歌おう」のテーマは
「楽器が表現されている賛美歌」です。
教会音楽に用いられる楽器といえば、やはりオルガン。
そしてピアノでしょうか。
打楽器などを採用している教会もありますが、
“騒がしいの”はちょっとねえ…という方の声は
それほど珍しく無いように思います。
でも、たとえば詩編81篇を読むと
こんなうたが歌われているんですね。
「わたしたちの力の神に向かって喜び歌い
ヤコブの神に向かって喜びの叫びをあげよ。
ほめ歌を高くうたい、太鼓を打ち鳴らし
琴と竪琴を美しく奏でよ。
角笛を吹き鳴らせ
新月、満月、わたしたちの祭りの日に。 」
どれも今の礼拝ではあまり使われない楽器です。
そして、なんだかとっても自由な雰囲気ですよね。
今回番組の中で採り上げられた讃美も
実際の伴奏こそおなじみの楽器ですが、
「ドラムやシンバルを鳴り響かせよ」と
その詩に高らかに歌います。
ここに響く音の「自由さ」
それは私達の好みや、何を用いるかというような
自由では無いように思いました。
そういったものをはるかに超えて、
主イエスが受け取ってくださるものがあるのではないか…
何千年前の光景に想いをはせつつ…
讃美を聞きながらそんな事を思わされました。
主に向かって歌おう
飯 靖子(日本基督教団霊南坂教会聖歌隊指揮者・オルガニスト)
毎週火曜日更新
「楽器が表現されている賛美歌」