人生80年…

日本人の平均寿命は、昨年男女とも80歳を越えましたね。
もちろん平均値ですから、だれもが80年以上生きられるわけではなく、
長生きできたとしても、歳を経るにつれ、
何かしら病気や痛みを抱えている方のほうが多いのではないでしょうか。

マルチン・ルターも、晩年はさまざまな病気にかかっていたようです。
その頃、ルターの聖書講義の中に「死」のテーマが多くなってきたことは
当然のことかもしれないと、徳善先生は解説しておられます。
ルターが大学で、詩編90編の講義をした記録が残っているそうです。

「人生の年月は70年程のものです。
健やかな人が80年を数えても
得るところは労苦と災いにすぎません。
瞬く間に時は過ぎ、わたしたちは飛び去ります。」
(詩編90編10節)

健やかでも寿命は80年…
詩編の時代もそうだったのですね。

そして、たとえ長生きしたとしても、
その人生は労苦と災い…あっという間に死を迎える。
本当にその通りだ、と誰もが共感する言葉だと思います。

人生の儚さを歌ったこの詩編を、
ルターはどのように説き明かしたのでしょうか。

生涯をかけて聖書を説き続けたルターが、
死の最中で聴いた福音を、
私たちも共に聴きたいと思います。


マルチン・ルターの生涯と信仰
徳善義和(ルーテル学院大学名誉教授)
毎月第二金曜更新
第11回「晩年のルターと聖書」

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