死によって、新しい命に

最近は教会でも終活を勧められることが増えてきているようですね。
葬儀のことや遺産のことなど、生きているうちに自分の意思を残しておくことは重要だと思います。
けれども、そういった死の準備だけでは、本当に大切なことが抜け落ちているようにも思うのです。

死ぬとはどういうことで、どうなることなのか、葬儀とはどういう時なのか・・・?

私は今まで、なんとなく漠然とこんなふうに考えていました。
死はこの地上での別れの時で、愛する人の死は本当に悲しいものだけれど、この世の苦しみから解放されて神様のもとへ行くんだと思うと慰められる・・・

でも、先日放送されたFEBC特別番組で小田武彦神父様がこう仰るのを聴いて、眼から鱗でした。

「死は、この世における苦しい闘いから身を引くことではありません。
イエスご自身が世に遣わされたように、『主に結ばれて死ぬ人々』(黙示録14:13)は
イエスと共に世に派遣されるのです。」

だから古代教会では、逝去日を「誕生日」と呼んだのだそうです。
死んだ日と生まれた日、なんだか真逆のような気がしますが、
神父様は「死は新しい命に生まれる日」「死によって新しい使命をいただくから」と。

これは本当に驚くべきことではないでしょうか。
あまりに壮大なことで、とても受けとめきれることではないけれど
私たちに与えられている、この世にはない慰め、希望を知ることで
自分の、また大切な人の死の受けとめかたが変わってくることと思います。

この番組、放送ではお届けできなかったエピソードも加えた特別版CDとなっています。
自分自身の死を知るために、あるいは身近なかたを亡くされたかたへの贈り物に、どうぞお求めください。
だれにでも必ず訪れる死と、真に向かい合うために。

「死、それは祝宴の時―カトリック教会の死生観と葬儀理解」
小田武彦(カトリック大阪教区司祭、聖マリアンナ医科大学特任教授)
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