屋根の上の雄鶏

第二次世界大戦を目前とした時代の
ドイツの教会を描いたドラマ「嵐の中の教会」。
まだ始まって3回目ですけれど、どんどん引き込まれますね!
いよいよナチスが出てきて、これから村はどうなってしまうのか。
私も一人のリスナーとしてドキドキしながら聴いています。

さて、今回は「グルント牧師の最初の説教」というタイトルがついている通り、
リンデンコップ村にやって来た新任のグルント牧師が、
教会で最初の説教をするというお話です。
そのテーマは、「教会の屋根の上の雄鶏」について。

正直、なんだそれ…?と思ったんですが、お話を聴いて納得。
雄鶏は、主を裏切ったペトロに3度鳴いたあのニワトリなのですね。
そして、それを踏まえて牧師は会衆に語るのです。

教会の屋根の雄鶏は「目を覚ましなさい」という意味なのか、
それとも、「主への裏切り」という意味なのか、と。

いや、、、心に刺さりますよね。このメッセージは。
“主は裏切りたくないけれど、目を覚ましたくもない”
もしかすれば私はそんな都合のいい事を考えていたのかもなあと思ったのですが、
普段からはっきりと私たちは、
2つの内1つ、どちらかを選ぶように迫られているのですよね。
それを先のべにしているだけというか。

きっと無難に過ごすには、当たり障りのない事をし、語るのがよいのでしょう。
でも、この牧師は大切な1つを選びとることを求めたのでした。

今の日本は、目に見えたはっきりとした悪が牛耳るような世の中ではありません。
それこそ何もしなければ“平和”です。
しかし、その見えづらい、時には好ましくも思えるところにこそ
「裏切り」が隠れているのかもしれないと思うのです。
戦争前夜、グルント牧師が赴任する前のリンデンコップ村の様に…。

ぜひ、今の日本に生きる私たちだからこそ聴きたい。
そんな番組であると思います。


嵐の中の教会
原作:『嵐の中の教会―ヒトラーと戦った教会の物語』
脚色・演出:西田正 (日本宣教演劇学校学長、キリスト伝道劇団新宿新生館代表)
出演:日本宣教演劇学校の皆さん
毎週木曜日更新

第3回「グルント牧師の最初の説教」
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【書籍のご案内】
『嵐の中の教会―ヒトラーと戦った教会の物語』
(オットー・ブルーダー著、森平太訳、新教出版社発行)

書籍の詳細はこちらへ>>(新教出版社のサイト)