旧約聖書のこころ第10回

10 何を飲んだらいいのかと「不平を言った」〜動詞ルーン〜
出エジプト15:22〜27

(9「神がエジプトに行った災いの物語」はこちら>>


聴取期限6/18
(約22分)

 

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今回のまとめ

●イスラエルの民は、エジプトから脱出したものの、荒れ野での飢え渇きに苦しみ、指導者であるモーセに不平を言った。
ルーン:「不平を言う」「つぶやく」などの意味を持つ動詞。出エジプト後の、荒れ野の放浪の記事を中心に限定的に用いられている。必ず主語がイスラエルの民となり、対象はモーセ、アロン、もしくは神に向けられる。
●「つぶやき」は、自分の持つ「救いのイメージ」から抜け出られず、神の計画を見ることの出来ない人の反応であることが、新約聖書の主とザアカイの出会いの記事にも示されている。

 

ナガクラさんとナカガワくん

ナカガワ
今回の「つぶやく」っていう言葉の解説で、「自分の『救いのイメージ』から抜け出られない人の反応」っていうのは、グサッときました。

 

ナガクラ
そうだね。
やっぱり、僕らも「自分の『救いのイメージ』から抜け出られない人」だしね。

 

ナカガワ
そうなんですよ・・・。
しかも、タチが悪いというか、自分なりに「救いとは?」って考えてるからこそ、そうなっちゃうと思うんですよね。

 

ナガクラ
うんうん、確かに。
自分でそれなりの「答え」を得ちゃうと、なかなか手放せないよね。

 

 

ナカガワ
はい、そのジレンマって、旧約聖書でずーっと繰り返してるなって思いました。

 

ナガクラ
うーん、そうだね。
救いについて考えることはもちろん大切だけど、それで身動き取れなくなって、神様に不平を言っちゃうのが人間、かぁ・・・。

 

 

ナカガワ
で、その繰り返しに打ち込まれたのが、イエス様の十字架なんだなあって。

 

ナガクラ
おー、確かに。
十字架って、始めから「自分の『救いのイメージ』」からはみ出しちゃってるしね。

 

ナカガワ
はい。
だからこそ、「つぶやく」ことの向こうに行けるのかなぁって、思います。