旧約聖書のこころ第11回

11 申命記という本〜名詞トーラー〜
申命記1:1〜5

(10「何を飲んだらいいのかと『不平を言った』〜動詞ルーン〜」はこちら>>


聴取期限6/25
(約22分)

 

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今回のまとめ

●伝統的に、モーセがヨルダン川の東の荒れ地で書き記したとされる書であるが、内容に後世の規律などが入り込んでいるため、その成立は一種の創作であると考えられる。
トーラー:もともとは「神から放たれる、自由への導きの矢」を表す名詞。「教え」「祭儀的規定」「慣習」などの意味を持つ。
●失敗を含む過去と祝福を得うる未来。申命記がそのちょうど中間で語られたフィクションであるとすれば、むしろそれはどの時代にも通用する内容であり、まさしく今の自分のおかれている状況として読む必要が出て来る。

 

ナガクラさんとナカガワくん

ナカガワ
正直、「いましめ」とか「伝統」って、今どき、あんまり良いイメージ無い気がするんですよね。

 

ナガクラ
確かにね。
結局のところ、年長世代にだけメリットがあるシステム、っていう感じ?

 

ナカガワ
そうなんです。
でも、旧約聖書の「トーラー」のそもそもは、「神から放たれる、自由への導きの矢」って教えて頂いて、随分違うなあって思いました。

 

ナガクラ
僕達には、普通、「いましめ」と「自由」って、真逆のイメージがあるもんね。

 

 

ナカガワ
はい、だから旧約聖書がこの言葉に込めた意味合いって、深いですよね。
「自由へのいましめ」ってことですから。

 

ナガクラ
そうだね。
旧約の民が「いましめ」を「自由」とか「解放」って受け取ってきたのって、何でなんだろうね?

 

ナカガワ
うーん、単なる罰則規定みたいに考えてたら、そうはならなかったと思うので・・・

 

ナガクラ
そうだよね。
誰にでも当てはまるけど、特別に名宛人が無いルールって、「破らなきゃいいや」「めんどくさい」ってなるしね。

 

ナカガワ
そうか、「モーセが神様から直接に語りかけられてこの律法を頂いた」っていう、その関係性っていうことか。

 

ナガクラ
そういうことじゃないかなーって、僕も思うなぁ。

 

ナカガワ
この信仰って、結局いつもそこに行き着く感じがありますね。