旧約聖書のこころ第13回

13 一斉に「ときの声」を上げると〜名詞テルーアー〜
ヨシュア6:12〜21

(12 「『なにも持たずに』去らせてはならない〜副詞レーカーム〜」はこちら>>


聴取期限7/9
(約22分)

 

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今回のまとめ

●ヨシュア記6章に語られるエリコの町の占領のエピソードでは、民の「ときの声」が城壁を崩したと記されている。
テルーアー:声を出すといった意味を持つ、動詞ルーアーから派生した名詞。「ときの声」「ラッパの音」「喜びの叫び」などを表す。
●複数の理由から史実の出来事とは思われないが、この様な書かれ方をした事には、それが人の力に拠るものではなく、神の戦いであったと強調したかったからだと思われる。

 

ナガクラさんとナカガワくん

ナカガワ
考古学の調査に拠ると、エリコの城壁って無かったんですね・・・。

 

ナガクラ
もしかして、がっかりしてる?

 

ナカガワ
はい、だってエリコ攻略ってヨシュア記の重要なところじゃないですか。
その城壁が無かったとしたら、だいぶがっかりですよ。

 

ナガクラ
確かにそうだね。
でもさ、じゃあなんでわざわざそう書いたんだろうね。

 

ナカガワ
そうなんですよね。「話を盛る」ため、じゃないでしょうし。

 

ナガクラ
ちょっとはあったかもしれないけどね。
でも、それだけ「嗣業の地」を得るっていう意味は、大きいんだろうね。

 

ナカガワ
そうか・・・。

今回、雨宮神父様が「この箇所は退屈」って仰ったのが、新鮮でした。

 

ナガクラ
聖書学者の先生でもそうなんだね。

 

ナカガワ
はい、安心したっていうか。
でも思ったのは、イスラエルの人にとってはこの箇所は物凄く大事なんだろうなって思うんです。

 

ナガクラ
そうだね。紛争にもなるくらいだしね。

 

ナカガワ
この箇所を読んで、「俺達の先祖が与えられた土地だ」って思うっていうのは、強烈だなって。

 

ナガクラ
うーん、確かにそうだね。
その「強烈さ」が、ヨシュア記の肝なのかもしれないね。