14 あなたの「心」はわたしにはない〜名詞レーヴ〜
士師記16:15〜18
(13 「一斉に『ときの声』を上げると〜名詞テルーアー〜」はこちら>>)
聴取期限7/16
(約22分)
●サムソンはその怪力の秘密を妻デリラに明かさず、「あなたの『心』はわたしにはない」と詰め寄られた。
●「レーヴ」:旧約聖書では599回使われている。もともとは心臓を表す名詞であったが、後に「知識の場としての心」「感情の場としての心」などの意味を持つようになった。
●日本語では、デリラのこの言葉を感情的に捉え「愛情がない」というように解釈してしまうが、ヘブライ語ではこの「心」にどちらかといえば理性の要素を見出す。
ナカガワ●
サムソンとデリラの話って、一見すると、「昼ドラ」みたいですよね。
ナガクラ●
ヘタすると、ただの痴話喧嘩みたいな?
ナカガワ●
そこまでは言いませんけど(笑)。でも、今回の「レーヴ」が用いられている箇所は、日本語訳だけだと、そんな印象しかなかったんです。
でも、雨宮神父様のお話を伺って、ヘブライ人にとって「心」って、物凄く広いんだなって思いました。
ナガクラ●
そうだね、何か人間の精神活動の全てが入っちゃうような感じだよね。
ナカガワ●
はい。で、「そういう『心』で、僕は生きているかなぁ」って。
ナガクラ●
うーん、確かに。どうしても、「心」の一部分だけを使って、日々をやりくりしてるかもしれないね。
ナカガワ●
月〜金に使う「心」、土曜日に使う「心」、日曜日に使う「心」、使い分けてる気がします。
ナガクラ●
そうだね…。
ナカガワ●
でも、神様はきっと、僕達の「レーヴ」を求めてるんでしょうね。
ナガクラ●
そうだと思うよ。
だってこの御方は、ご自身がその「レーヴ」を注いでいて下さるんだしね。