旧約聖書のこころ第16回

16 「堕落」した女だと誤解しないでください〜名詞ベリッヤアル〜
サムエル上1:9〜20

(15「わたしがその『責任を果たし』ましょう〜動詞ガーアル〜」はこちら>>


聴取期限7/30
(約22分)

 

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今回のまとめ

●子を求め激しい祈りをするハンナを、泥酔者かと疑う祭司エリに対して、彼女は「『堕落』した女だと誤解しないでください」と発言した。
「ベリッヤアル」:ベリーは否定詞、ヤアルは利益を意味し、その2つが合わさり「無価値」「下劣」「破滅」などを示す言葉となった。
●確かに、新共同訳が訳すように、ハンナが「私を堕落した女」とみないで下さいと言った、とも読める。しかし、「無価値」という訳語も当てはめることが出来るのではないだろうか。

 

ナガクラさんとナカガワくん

ナカガワ
考えてみたら、ここでのハンナって、ちょっとどうかしてますよね。

 

ナガクラ
預言者エリに「酒に酔っている」って思われたくらいだしね。

 

ナカガワ
だから、雨宮神父様が仰るような「はしたない女と思わないで下さい」っていう以上の思いが、ハンナにはあったのかなって思いました。

 

ナガクラ
そうか。
「無価値な女と思わないで下さい」っていうことは、「私は本当はそうじゃない!」という思いのあらわれだろうしね。

 

ナカガワ
はい。
その思いが、傍目には異様に見えるくらいになってしまったのかな、と。

 

ナガクラ
でも、そんな風に思われても仕方なかった人が、「まとも」になるんだから、この「救済宣言」ってのは、凄い効果だね。

 

ナカガワ
ハンナにとってみれば、その言葉を聴いて、「復活」したようなものですよね。

 

ナガクラ
そうそう!

 

ナカガワ
雨宮神父様が詩編22を紹介してくださったのは、嘆きと賛美の狭間にある秘密を教えてくださったことなわけですね。

 

ナガクラ
御言葉をほんとうに聴くっていうことは、誰にとってもそういう事柄なんだろうね。