18 サウルは主に託宣を「求めた」が〜動詞シャーアル〜
サムエル上28:4〜25
(17「王が我々の上に『君臨す』べきだ〜動詞マーラーク〜」はこちら>>)
聴取期限8/13
(約22分)
●異民族の現実的な脅威と、「神こそ王」という価値観の板挟みにされ、サウル王は深い悩みに陥っていた。
●「シャーアル」:旧約聖書で172回使用されている動詞。「求める」「神に尋ねる」などの意味を持つ。
●神に「指示が与えられなかった」サウルは、何をすべきかがわからなくなり、自分が禁止したはずの霊媒を利用し、その後「早すぎた王」として死んでゆくことになる。
ナカガワ●
サウル王って、人間的に考えると、やっぱり不遇な王ですよね。
ナガクラ●
確かにそうだね。
自分で立候補したわけじゃないのに王にさせられて、それで排除されるんだからね。
ナカガワ●
そうなんです。
でも、それを単純に「神様は意地悪だ」と思うだけでいいのかなって。
ナガクラ●
ん、どういうこと?
ナカガワ●
サウル王への神の語りかけが途絶えた理由って、確かに聖書の箇所をたどれば「これだ」って、探せると思うんですけど、それだったらダビデだって同じくらいのことをしているわけで。
ナガクラ●
確かに。
それ以上の「悪行」をしているもんね。
ナカガワ●
はい。
だから、人間サイドからは、その理由は絶対見えてこないんじゃないかって思ったんです。
ナガクラ●
うーん、確かにそうだね。
僕達は、つい人間的な見方で考えちゃうし、そうする他に無いっていうのはあるけど、それには限界があるってことなんだろうね。
ナカガワ●
特に信仰に関しては、ということかな・・・って。
ナガクラ●
うん、そうだと思う。
ナカガワ●
だから、やっぱり十字架まで行かないと、サウル王が排除された謎っていうのは、分かりっこないんじゃないですかね・・・。
ナガクラ●
そうだね・・・本当に僕もそう思うよ。