旧約聖書のこころ第20回

20 小羊の償いに四倍の価を「払う」べきだ~動詞シャーレーム~
サムエル下11:1〜12:31

(19「レバノン『杉』の家~名詞エレズ~」はこちら>>


聴取期限8/27
(約22分)

 

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今回のまとめ

●ダビデ王は部下ウリヤの命を奪いその妻を自分のものとするが、神は預言者ナタンを遣わしてその罪を指摘した。
「シャーレーム」:シャローム(平和)という言葉の原型。旧約聖書全体で、117回使用されている。「完成する」「安全にする」「返済する」「報いる」「復讐する」などの意味を持つ。
●聖書が語る「平和」とは、「戦争が無い」というような消極的な状態ではなく、神の恵みに満ちて完成している在り方を指している。

 

ナガクラさんとナカガワくん

ナガクラ
今回、一番印象に残ってるところって、どこ?

 

ナカガワ
それはやっぱり、後半の「平和」についてですね。

 

ナガクラ
時期的にも、平和について考える時だしね。何か具体的な雨宮神父様の言葉ってある?

 

ナカガワ
「聖書で語られる平和は、“戦争していない状態”、その様な消極的なものではなく、神の恵みに満ちて完成している状態」ですね。

ナガクラ
「完成」ね。確かに、そんな風に平和を考えることって、僕らには無いね。

 

ナカガワ
でも、この「シャーレーム」って、「復讐する」っていう意味もあるそうなんです。とすると、ヘタをするとヤバイことにもなる危険性もあるかなって・・・。

 

ナガクラ
え、例えばどういう風に?

 

ナカガワ
「これが、正義だ!」って、自分たちの行いを正当化することだって、出来ちゃうじゃないですか。「平和」の名のもとに。

 

ナガクラ
そうかー。
実際、そういうことを人間は今でも繰り返している訳だしね。

 

ナカガワ
だから、「平和」とかを語る時、もっと謙虚にならないと危ないなぁって思いました。

 

ナガクラ
確かに。
平和を完成するのは、人じゃなく、神。聖書はそう語っている訳だしね。