旧約聖書のこころ第21回

21 主はダビデを「誘われた」~動詞スート~
サムエル下24:1〜15

(20「小羊の償いに四倍の価を『払う』べきだ~動詞シャーレーム~」はこちら>>


聴取期限9/3
(約22分)

 

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今回のまとめ

●主の誘いによりダビデは人口調査をしたが、それが神の怒りに触れてイスラエルは罰を受ける。という理解の困難な記述がサムエル記下にはある。しかし、よく読むと、この物語には奇妙な点が他にも存在する。
「スート」:旧約聖書で18回用いられている。「誘惑する」「そそのかす」などの意味を持ち、多くの場合、悪い意味を持つ。
●歴代誌では「サタンがイスラエルに対して立ち、イスラエルの人口を数えるようにダビデを誘った。 」と書かれ、時代が下ると神に対する考え方も変化していることがわかる。

 

ナガクラさんとナカガワくん

ナカガワ
最初は「神様が」と書かれていたのに、後代ではそれが悪魔の所業になっちゃう。
いやー、聖書って…なんなんですかね。

 

ナガクラ
確かに、どう理解していいのか、よく分かんないね。

 

ナカガワ
色々と「解釈」は出来るんだと思いますよ。
でも…やっぱり「それ、あり!?」って思っちゃいますよ。

ナガクラ
うん。
でも僕達も聖書を読んでて、「神様は善なる方なんだから、こういう意味に違いない」って、”良い解釈”をしちゃうことって、あると思うんだ。

 

ナカガワ
あー、確かにそういうこと、よくあります。

 

ナガクラ
もちろん神様は、善なる御方。でも、それって僕達の考える「善」とイコールなんだろうか?

 

ナカガワ
うーん…。
でも起こったことだけ見れば、神と悪魔っていう真逆の存在が、いつの間にか入れ替わってるって、やっぱりとても恐ろしいと思うんです。

 

ナガクラ
そりゃそうだね。
実際、僕たち人間にはそれを判断して見極めることすら出来ないのかもしれないよ。

 

ナカガワ
そうか…。
そういうあやふやな僕達に与えられている唯一の「根拠」が、十字架っていうことなんでしょうかね?