23 あなたの臣民は「なんと幸せなことでしょう」〜感嘆詞アシュレー〜
列王記上10:1〜13
(22「祭壇の『角』をつかんだ~名詞ケレン~」はこちら>>)
聴取期限9/17
(約22分)
●列王記上には、シェバの女王が、ソロモンの治世に対して「なんと幸せなことでしょう」と述べた。
●「アシュレー」:「幸い」を意味する。旧約聖書の資料の古いものには登場せず、知恵文学の中によく記されている言葉。
●聖書に表される知恵は、神からの知恵。その神との豊かな関わりの中でこそ、真に幸いを手にすること出来ると説く。
ナカガワ●
「シェバの女王」のエピソードって有名ですけど、あんまり気に留めたこともなかったんですよね。
ナガクラ●
それって、天邪鬼的な感じで?
ナカガワ●
いやいや・・・なんだか、ソロモンによるソロモンのための自画自賛みたいに思えて・・・。
ナガクラ●
確かに。ここを読んで「へ〜、そうなんだ」とは思っても、深く思い巡らせることには繋がらないきがするよね。
ナカガワ●
でも、神父さまのお話を聞いて、ガラッと印象が変わったんですよね。
ナガクラ●
ふむふむ、どんな風に?
ナカガワ●
これが「単純なほめことば」じゃなくって、「神様との交わりを前提にした言葉」っていうことなら、もしかしたら、ソロモンのための言葉じゃなくて、神様への賛美なんじゃないかって。
ナガクラ●
なるほど〜、神賛美ね。確かに、普通の会話じゃなくて詩みたいだしね。
ナカガワ●
そうなんです。だから「自画自賛」なんてどころじゃないんですよね。随分、自分勝手な読み方をしていたなあって反省です。