旧約聖書のこころ第27回

27 ヤロブアムの罪を全く「離れなかった」〜動詞スール〜
列王記下14:23〜29

(26「『外套』を彼に投げかけた〜名詞アッデレト〜」はこちら>>


聴取期限10/15
(約22分)

 

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今回のまとめ

●ヤロブアム二世は41年の長きに渡り北イスラエルの王位につき、国に最後の繁栄をもたらしたが、聖書の中での評価はなぜか低い。
スール:「避ける」「逸れる」「終わりになる」など、神の道からの逸脱、神から離れるという意味を持つ。
●列王記は歴史的事実の書物というよりも、出来事を通して神が何を語りかけるのかという事を重んじている。

 

ナガクラさんとナカガワくん

ナカガワ
ヤロブアム二世という王様は、聖書では全く評価されなかったんですねえ。

 

ナガクラ
そうだね。もしかすると当時は、「神様のお護りがある英雄だ!」って賞賛されていたかもね。後代に編集されてまで、悪口書かれて…

 

ナカガワ
でも、かわいそうだなあと思いつつも、そこでちょっと思わされた事があったんですよね。

 

ナガクラ
…ん?何が?

 

ナカガワ
何か物事がうまく行ったりすると、それが神様からの祝福の表れという様に考えるような事ってあるじゃないですか。

 

ナガクラ
うん。それが実際正しいかどうかはともかく、自然な感覚として僕達にはあるよね。

 

ナカガワ
でも、少なくともこの編集者は、そういう「因果応報」的なものを超えた何かを見ていたんじゃないか・・・って。

 

ナガクラ
そうか・・・。さすがに「我こそは正義なり!」とまでは思わないかもしれないけど、すぐ似たような考えになっちゃう僕らへの注意喚起なのかもしれないね。

 

ナカガワ
結局、彼の死後に北イスラエル王国は滅びていくわけですし、だからこそ、こんな形で彼の事が書けたのかなあ…と。