教会は鳥の巣―聖公会から見る主イエスのコンパッション

タイトルにもある通り、聖公会の教会は、「鳥の巣」なのです。と語られる西原先生。
でも「鳥の巣」とは一体何を指すのでしょうか…?
その端的な特徴をこうして述べてくださいました。

私が働いております立教大学は、1874年に宣教師ウィリアムズによって建てられたわけですが、彼は教会より先に学校を建てるわけです。また、後には聖路加病院も建てられますが、聖公会の宣教師たちが何故そうしたのかと言えば、それらは決して「伝道のツール」ではないのです。彼らにとってはそれが牧会ということなのです。

私達はどうしても「教会」が信仰生活の中心であり、そこで行われているものこそが牧会であると考えます。
そして、その教勢を増す事こそが伝道だと無意識的に考えているのだと思います。

でも、それだけが教会なのか。
その場所、その場所で神と人とに仕えていく事も同時に重要であるのではないかと
聖公会の伝統から先生はおっしゃいます。

聖公会の教会論はというと「鳥の巣型」です。鳥の巣には、長い枝も短い枝も曲がっている枝もあり、ハンガーやプラスチックも混じっていて見栄えが悪く、均一でもなければ隙間だらけです。しかし、多様な枝が神様の愛で紡がれて一つの鳥の巣を作って、その中で命が育まれる。そして、これこそが私達の教会だというのは、私の神学的確信です。


第7回 2020年12月11日放送
教会は鳥の巣―聖公会から見る主イエスのコンパッション

西原廉太(日本聖公会中部教区主教、立教大学文学部教授)
聞き手:長倉崇宣


(約50分)

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〈ご出演者プロフィール〉
西原廉太(にしはら れんた)
1962年、京都生まれ。京都大学工学部卒業。立教大学大学院文学研究科組織神学専攻修了。博士(神学)。現在、立教学院副院長、立教大学文学部長、立教大学文学部キリスト教学科・立教大学大学院キリスト教学研究科教授。前立教大学副総長(教学運営・国際連携担当)、立教学院副院長、常務理事。専門は、アングリカニズム(英国宗教改革神学)。
キリスト教学校教育同盟理事長。桜美林学園理事。聖路加看護大学理事。

●著書
『リチャード・フッカー その神学と現代的意味』聖公会出版、1995年
『聖公会が大切にしてきたもの』聖公会出版、2010年
『続・聖公会が大切にしてきたもの』聖公会出版、2012年
『聖公会の職制論 エキュメニカル対話の視点から』聖公会出版、2013年