
2019年より金田聖治先生と共にエレミヤ書、
そして哀歌を読み続けてきた「嘆きに応える神の御言」が、
いよいよこの3月末で最終回を迎えます。
「満ち足りるまでに」と題した今回の放送では、<正しさ>という事を
一つのテーマとしてお届けしています。
「私が神学生の頃でした。
同じ学校で学んでいた少し年長の一人の学生に対して、
私はこの人の普段の考え方や福音理解に問題性を感じ、
先輩牧師にこの人は牧師になるべきではないと内緒で手紙を書き送りました。
数日して、返事が届きました。こう書いてありました。
同じ学校で学んでいた少し年長の一人の学生に対して、
私はこの人の普段の考え方や福音理解に問題性を感じ、
先輩牧師にこの人は牧師になるべきではないと内緒で手紙を書き送りました。
数日して、返事が届きました。こう書いてありました。
『金田さん。あなたの言うことは正しい。ただ、同時に、
他人に対して容赦なくその弱点や不適格さを言い立てて非難する時、
人は不健康になり、心を病む』と。
まったくその通りでした。
私自身こそが自分の中に荒々しく獰猛な狼を飼っていたのです。」
他人に対して容赦なくその弱点や不適格さを言い立てて非難する時、
人は不健康になり、心を病む』と。
まったくその通りでした。
私自身こそが自分の中に荒々しく獰猛な狼を飼っていたのです。」
先生のこのご体験。
形はそれぞれ違えど、無関係な方はおられないと感じます。
私達の中にある「こうあるべき」という思い。
決して自分勝手な願いでもないはずの、
社会的にも求められているはずの正しさ。
しかし、 それがいつの間にか私達自身をも囚え、
こころを食い破る獣になってしまう…
まるでこの現実は八方塞がりに思えます。
そして、実際にそうなのでしょう。
私達の中では決して答えがでない事柄なのだと感じます。
ますます悪が満ち、
正義が必要とされる世の中だからこそ。
ぜひ、古代の戦乱の中で嘆いた預言者エレミヤの言葉を通し、
また、その叫びに応えてくださった主イエスの語りかけを
共にお聞きしたいと願います。