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「互いに愛し合いなさい」

水の上を歩く。そんな超人的なことをする人がいたら本当に驚きますし、奇跡だと思います。
マタイ福音書14章には、まさにこの奇跡が起こり、ペトロがイエス様に促されて水の上を歩くという話が出てきます。

番組「光、イイススというお方」では今回この箇所から松島神父様がお話しくださっているのですが、こう仰るのです。

しかし「水の上を歩く」ことよりもっとすごいことがあり、それをこそ主イイススは、私たちに求めています。

それは「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」(ヨハネ14:34)だと。

水の上を歩くことは明らかに奇跡ですが、愛することは果たして奇跡なのでしょうか?
でも、自分自身は人を愛せているか?と問うなら…
愛することに失敗し続けている私の心に、神父様の次の言葉がグサリと刺さります。

私たちは最も親しい家族でさえ、純粋な無私の愛で愛することができません。言うことを聞かない子供を、自分の思い通りにしようと押し付けがましく説教する親を、自分を重んじてくれない妻や夫を、自分がしてあげた親切に感謝しない友人を、心の中で今まで何度殴りつけてきたことでしょう。私たちは水の上を歩けないように、愛することができないのです。…人間にとって愛することは、水の上を歩くより難しいことです。

ではなぜ主イエスは私たちに、こんなできっこないことを最も大切なこととしてお命じになるのでしょう。

そこにこそ、愛せない私たちへの主イエスの慰めがあることを、神父様はこの後、力強くお語りくださいます。ぜひ最後までお聴きください!

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