30年間のホームレス支援から見えてきたもの


今回のFEBC特別番組は、
日本バプテスト連盟東八幡キリスト教会牧師、NPO法人抱樸理事長の奥田知志先生による
「神は知っていてくださる。彼を、そして私を。―ホームレスの葬儀の実践から」
の再放送をお届けします。

教会を母体に、これまで30年間にわたって行われてきたホームレス支援活動。
その中で奥田先生が特に感じられていることは、

「この社会が、人と人との出会いを拒絶する時代になってきている。」

というものでした。

番組の中でも触れられていましたが、
10年前にNHKの特集で紹介された、誰の引き取り手もない「無縁死」が
年間3万人を超える
というデータが、
端的にその状況を語っているかもしれません。

しかし、そのような世の中だからこそ、
でもあるのだと思います。

「この時代に、私たちは、教会員でもなく家族でもない、
 全くの「赤の他人」の葬式をやり続け、お骨も引き受けてきました。
 それは、教会の本質に関わることです。」


そう語られる奥田先生。
もちろん人間の思いや、願いもそこにあります。
でも、この支援の働きの中心にあるものは、あくまで教会の本質
それは私達が主を求め、集う中に見えてくるもの。

この人と人との交わりが崩れ去るような時代に、
何を主イエスは私達に語られているのか。
それをひたむきに問い続けてきた一教会の証言を、
改めて奥田先生のお話に聞きます。