
「ボンヘッファーの歩みを辿る」
今月11月7日より「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」という映画が公開されています。ともすれば私達にとって大きな躓きとなるこの牧師の歩み。「コーヒーブレイク・インタビュー」では、彼について専門的な研究をされているお二人からお話をお聞きしました。
11/1にお話をお聞きしたのは、東京大学大学院教授、ボンヘッファー著『倫理』訳者の一人である小嶋大造先生(写真・左)。先生は、彼を「本当に神の恵みに打たれた人」と語ります。
その恵みが彼の行動を規定していたと私は思うんです。それは私たちの、諸々のしがらみをすべて解放してくれる。良い意味での信仰的な楽観主義、神にすべてを委ねて大らかに生きるという姿勢がボンへッファーからは多く感じられるんです。だからこそ「否!」と、明確にあのような行動に出るというのが、彼の信仰だったと思います。…
11/8には、日本基督兄弟団名古屋緑福音教会ユースパスターである、福島慎太郎先生(写真・右)が、「考えているようでも実は考えることが苦手な私達」を起点にお話くださいました。
私達は今、ナチスの政策を見ると、なんでそんなことが…?と思いますよね。でも、「ヒトラーこそ救い主なんだ」と、それが当たり前のように言い続けられると、コロッと折れてしまうくらい人間って弱いんですよ。ボンヘッファーが一番危惧したのは、誰もそれに違和感をおぼえないこと。だから彼は、もう動かなければならないってなったんでしょうね。…
いわゆる正しさ、常識、ルールを超えたボンヘッファー牧師の「行動」。
そこに人間は正しい答えを出し得ません。
だからこそ、一人ひとりそれぞれの受け止めが、神様との交わりのうちに生まれ続けます。
ぜひ、番組をご聴取くださり、
あなた様のご感想もお聞かせくださいましたら幸いです。
