
「夕べのガリラヤの主―日本聖公会、教区再編の現場から」
超高齢化、そして過疎化が進む地域の教会。
今回は、「夕べのガリラヤの主―日本聖公会、教区再編の現場から」と題し、
その課題に最前線で取り組まれているお二人からお話をお伺いしました。

大町信也(日本聖公会帯広聖公会・有珠聖公会司祭):
日本聖公会は11の教区で構成されてきました。しかし、教勢低下、牧師の減少、信徒の高齢化が進み、東日本・中日本・西日本の宣教共同区の中で、教区再編、宣教共同について協議していくことを決めました。東日本には4教区あり、東京と北関東は2026年、北海道と東北は2028年の合同を目指しています。北海道も東北も、高齢化や産業の衰退に直面している右肩下がりの地域です。そういう貧しく弱くされている地域の現実を共に生きていく。日本のガリラヤとも言える北国、そこで待っておられるイエスがいるからです。
笹森田鶴(日本聖公会北海道教区主教、九州教区管理主教):
「私たちは何もできなくて」って仰る信徒さんがいらっしゃるんですけど、そうじゃないんですね。昨日行ってきた教会は信徒さん3人です。98歳、92歳、88歳。その方々が日曜日に集まって、聖餐式をお捧げすることが、どれだけ尊いことか。組織の維持ではないんですよ。神のため、人のために生きる私たちが何ができるか、ということです。

組織維持や、合理化。
それ自体は人の目からは正しいこと。せねばならないこと。
しかし、イエス様の伝道とは、
「神は、宣教という愚かな手段によって信じる者を救おうと、お考えになったのです」
(コリント一1:21)と証される通りの不合理なものでもあるのだと思います。
だからこその、願いと求め。
典礼や形式を重んじる「ハイチャーチ」と、福音主義に立つ「ローチャーチ」。
大きくこの異なる二つの流れを持ち、複雑な歩みを続けてきた日本聖公会。
そこで祈りを以て行われようとしている新たな「挑戦」から、
私たちの教会のこれからを、共に考えていきたいと願います。
