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「聖書をどう読みたいか?」

今回の「交わりのことば」では、ルーテル学院大学講師の安田真由子先生に
聖書の読み方について、新しい角度からのお話をお伺いしています。

私は聖書をどう読みたいのか、を自覚することってすごく大事だなと思うんです。

――どう読みたいか…。なんか無色透明で読むのが正しい気がしちゃうんですけれども。

そうですよね。でも偏見がない人なんていないんです。だったら、その自分の主観性を自覚して、なんで私はこう読むのか、その裏にどういう感覚が働いてるのかを掘り下げていくこと、そして同時に誰と一緒に読みたいかということもすごく鍵になると思うんです。例えば…

もちろん、汚れのないまっさらな心で、
イエス様から与えられた言葉を純粋に受け取ることが出来れば
それ以上のことはありませんし、その理想を求め続ける私達です。

でも私達は罪赦されたものであると同時に、やはり新たな罪を犯してしまう者。
神様の言葉をまっすぐに受け止めきれない者。
だからこそ、私達は聖書という同じ書を何度も何度も読むのではないでしょうか。

どう読みたいのか、自分に正直に隠し立てしないで掘り下げていくと、自分でもギョッとするような欲求が自分の中にあったんだと気づくことも…。何かを排除したい欲求や、自分を正当化して人を裁きたい欲求だったり。その欲求は私一人じゃなくて「私達」の中で作られてきていて、その私達が一緒に聖書を読むことを通して、自分と全く違う、理解を超えたものと出会っていく。

この自分への問いを通して出会う、「自分とは全く違うもの」とはなにか。
ぜひ安田先生との語らいを通して、ご一緒に聞いていきたいと願います。

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